おさかな - 女川さかな手帖
宮城県牡鹿郡女川町の魚屋、岡清と鮮冷が綴る、女川の豊かな食と暮らしを彩る”さかな手帖”です。

味付けはタレのみ!賢く作るれんこんのきんぴら

さばの煮汁で作るれんこんのきんぴら

いつもは電子レンジで温めたり、そのまま食べている「魚やの煮付け」シリーズ。
「容器に残っている”タレ”がもったいない」と思ったのは、生姜をきかせた醤油ベースの三陸さばを食べたときでした。
タレは砂糖、醤油、塩、みりん、生姜、酢で味付けが完成されています。
和食の調味料のオールスターが揃っています。
このおいしいタレを使って、超お手軽なきんぴらを作ってみました!

水煮の野菜は時短レシピの味方

魚屋の煮付 三陸さば最近はカット野菜や水煮の野菜の種類も豊富になりましたね。
レンコンやゴボウ、サトイモなどの下処理がめんどうな野菜も、水煮になっていれば調理の時間も大幅に省略できます。
そして、食べきりの分量になっているのもうれしいポイントです。
食物繊維が豊富なレンコンやゴボウを買っても、結局食べきれないこともあります。この「食べきれない」問題は少人数の世帯ではよくありますよね。

その点、カット野菜や水煮は分量がちょうどいい!
少しだけ使いたいときにぴったりです。
日持ちもいいので常備しておけば「1品足りないなぁ」なんてときに活躍してくれます。
今回は冷蔵庫にあった水煮のれんこん(薄切り)を使ったレシピです。

使った調味料はごま油のみ

ばの煮汁で作るれんこんのきんぴら

ご紹介するのは、レシピというにはあまりにカンタンな調理法。
使っているのは、風味を増すためのごま油のみというシンプルなもの。
水煮のレンコンをごま油でうっすら焦げ目がつくまで炒めたら、「魚やの煮付け 三陸さば」の身を取り出したパッケージに残っていたタレをフライパンに投入するだけ。すでに味が整っているので、他に調味料は必要ありません。

ばの煮汁で作るれんこんのきんぴら
レンコンにタレがいい感じに絡んだら、火を止めます。

さばの煮汁で作るれんこんのきんぴら
お皿に三陸さばの煮付けの身とレンコンのきんぴらを盛り付けて完成です。
カイワレをそえれば、見た目も小料理やさんの一品のようなできばえに。お好みで、すりごまや七味をかけていただきます。

そのままでも、アレンジしても

サバは青魚の代表格のひとつ。生活習慣病の予防のため積極的に食事に取り入れたい魚です。青魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)は血液をサラサラにしたり、悪玉コレステロールを減らす効果があるので、脳血栓や心筋梗塞、動脈硬化などを予防します。EPAには関節リウマチの炎症を鎮める働きやDHAには脳を活性化する働きもあると言われています。

現在はサプリや医薬品でも摂取することはできますが、健康のことを考えたらやはり食事から摂取するのが理想的です。しかも、日常的に。
古来からタンパク質は魚中心だった日本人の食卓も、魚の調理は手間がかかるので近年では調理の簡単なお肉に偏りがちです。しかし、肉ばかりでは脂肪の摂りすぎやコレステロールの増加が心配されます。脂肪分が少なく良質なタンパク質を含む魚もバランスよく食べる必要があります。
調理の時間がない、手間がかかる、少人数分は買いにくい…。というのが、魚離れの大きな原因なら、と「手間なく、小分けで、お求めになりやすい価格」の商品を開発してきました。

料理の手間や時間は、どんなに短縮しても困りません。
でも、食事の栄養は省略したら健康に影響が出てしまいます。
カット野菜や水煮の野菜のようにすでに下処理してある食材や、栄養も味も満点な「魚やの煮付け」など便利な食材を活用して、栄養のある食事をしていきたいですね。

魚屋の煮付シリーズはこちら

魚やの煮付 三陸さば

煮付にぴったりの女川のさばを目利きしました。

 

魚やの煮付 三陸さんま

味がしっかり沁みた、脂ののったさんまです。

 

魚やの煮付 三陸真いわし

肉厚のふわっとしたやわらかないわしです。

 

「青魚」には健康維持に不可欠な栄養素がいっぱい!

さば

古来から日本人の食卓を豊かにしてきた、魚介類。中でも”青魚”とよばれるイワシやサバなどは私たちの健康維持に役立ってきました。

脂質の成分である脂肪酸には、体内で作ることができるものと作ることができないものがあります。体にとって重要な役割を持つものの、食事から摂取する必要があるものを”必須脂肪酸”といいます。

現在はサプリや医薬品で補うこともできます。でも、ほんとうに体のことを思うなら「食事」として自然なカタチで摂取したいものです。

お医者様が「青魚を積極的に食べるように」とおっしゃるのは、食事から必須脂肪酸を摂取するようにというアドバイスなのですね。

青魚を食べることで得られる栄養とは

さばの煮付

青魚には生活習慣病を予防・改善するための栄養が豊富に含まれているのは、みなさんもご存じでしょう。特にEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が有名ですね。

血液をサラサラにしたり、悪玉コレステロールを減らす効果があるので、脳血栓や心筋梗塞、動脈硬化などを予防します。EPAには関節リウマチの炎症を鎮める働きやDHAには脳を活性化する働きもあると言われています。

魚を食べる習慣は手軽さがカギ

魚やの煮付 三陸さんま

青魚はEPAやDHAなどの必須脂肪酸を摂取できるほかに、良質なタンパク質を摂取できるのも魅力です。肉からもタンパク質は摂れますが、食べすぎるとコレステロールの増加が心配されます。魚は肉に比べて脂肪分が低いことから、健康維持のためには肉と魚をバランスよく食事に取り入れることが必要です。

しかし、近年では「肉よりも魚の方が値段が高い」、「調理や片付けがが手間」という理由から日本人の魚離れが加速しています。

共働きで食事の準備に時間がとれない。
2人暮らしや1人暮らしで少しだけ調理するのはめんどう。

理由はいろいろありますが、「調理や片付けが手間」というなら、魚を食べやすいカタチで提供しよう!

そうして開発されたのが「魚やの煮付け」シリーズです。

旬の時期に三陸で水揚げされた新鮮な魚を保存料・化学調味料無添加で調理しています。
1食分にちょうどよい小分けサイズなので、普段のおかずにもおつまみにも気軽に召し上がっていただけます。

おウチご飯の栄養を考えよう

真いわしのみぞれ煮

現在はコンビニやデリバリーで家にいても、おいしい料理が食べられます。しかし、おいしい料理は高カロリー、高脂質のものがたくさんあります。

いつも以上に、体調管理や免疫を高く保つことが気になる昨今。お家で食べるご飯は栄養バランス意識したいものです。

いつものスーパーやコンビニのお惣菜を「魚やの煮付け」に変えてみる。
おつまみを冷凍の唐揚げから「魚やの煮付け」に変えてみる。

魚やの煮付け」シリーズの他にも、女川さかな手帖ではおいしい商品をそろえています。お家で食べる機会が増えた今、手軽さと同じくらいに食事の”栄養”についても考えいきたいですね。

お手軽レシピ公開中!

旬の魚やレシピ

女川おさかな手帖で扱っている商品は、そのまま食べてもおいしいものがたくさんあります。でも「時には気分を変えてみたい」そんなときがありますよね。
ホームページでは手軽に作れる「旬の魚やレシピ」を公開中です。

今日の晩御飯のヒントに、気の利いたおつまみ探しに、ぜひご活用ください。

プロが教える!殻付きホタテの剥き方からお刺身まで(動画付き)

 

贈り物として殻付きホタテをもらって困った、また、殻付きホタテを買ってみたいけど剥き方が難しくて買うのをためらってしまう、なんて方も多いのではないでしょうか?

毎年三陸のホタテを取扱う私たちが実践しているホタテの剥き方をご紹介いたします。

 

動画でも説明していますのでこちらも参考にしてみてください。

 

 

 

剥く準備する

ホタテ剥きに必要な道具

まずはホタテを剥く前に必要なものや環境を準備しましょう。

殻付きのホタテが必要なことは言うまでもありませんが剥くためのヘラやナイフ、手袋の2点は必ず用意してください。

貝を開いた後に内臓を取り出すためのお皿や容器があるとベターです。

剥く場所は、貝の中から水が出るのでキッチンで行うか、テーブルであれば布巾や新聞を引くなどして剥くと良いです。

 

以下用具のポイントです。

 

剥きヘラ(ナイフでも可)

ホタテを剥くための専用の剥きヘラがあります。

通販で殻付きホタテを購入すると大抵一緒についてきますが、無い場合は家庭にあるナイフでも代用することができます。

 

手袋

上の写真の手袋は私たちが工場で使用している専用の手袋ですが、家庭で行う場合は貝を持つ方の手にゴム手袋か軍手をはめて剥きましょう。

貝殻が割れていたり欠けていたりすると、手にけがをするかもしれないので手袋は必須のアイテムとなります。

 

 

貝の持ち方と注意点

ホタテの表裏

ホタテ表

まず、ほたてには表と裏があるのを知っていましたか?

上の写真のように貝殻が白っぽく、丸みを帯びて膨らんでいる方が表。

ホタテ裏

そしてこちらの色が茶色く平らで、唐草模様に似たニョロニョロが多く見られるのが裏面です。

 

貝も持ち方

ホタテ持ち方1

横から見るとわかるのですが、表側が丸みを帯びて膨らんでおり、裏側が平らになっています。

表側が裏側を覆う様に少し表の貝殻の方が大きいです。

ホタテ持ち方2

写真のようにこの表側を上にして持ってください。

また、このときに貝殻で手にケガをしないように気を付けましょう。

 

 

貝を剥く

左奥にヘラを入れる

ホタテの剥き方1

さあ、いよいよ貝を剥いていきましょう!

貝の口からヘラを入れて、下側の貝殻に沿って滑らすように奥までヘラをいれます。

上下の貝殻を引っ張ってくっつけているのが貝柱です。

貝柱は写真のように貝を持つと、貝の左奥側にあります。

ですので、貝の左側奥を目指して一突きしてください。

一回で離れなければ2,3回刃を入れることで引き離すことができます。

 

口を閉じていてヘラが入らないとき

ホタテが固く口を閉ざしていて刃が入らないときがあります。

口が閉じているとき

そんなときは写真のように若干大きい上側の貝殻と下側の貝殻の間にヘラやナイフの端を隙間に食い込ませます。

そこからてこの原理のはたらきを利用してグイと上にヘラを上げることで口を開かせることができます。

そこからヘラを滑らせて貝柱を切り離してください。

 

内臓をとって、可食部をとりだす

内臓をとる

ウロ取り1

開いた後のホタテは色々な部位があるように見えますが、コツをつかめば一気に内臓と貝柱を分けることができます。

まず上の写真を見てください。

この場所から貝柱に向かって指を入れます。

そうすると貝柱に全ての内臓をつなぐ膜のような存在を感じることができます。

これが俗にいうひとつなぎの大秘宝(ONE PIECE)ですね。(違う)

ウロ取り2

中指・人差指・親指の3本の指を使ってヒモから内臓まですべてをつかみ、貝柱の周りを反時計回りにぐるっと一周させてください。

そうすると一気に内臓がとりだせます。

 

食べられない部分を取り出す

貝柱とウロ

こうして貝柱と内臓を分けてとることができたら、内臓の中で食べてはいけない場所、食べてもおいしくない場所を取り除きましょう。

 

ウロ

ウロ

取り出した内臓のうち、黒い部分はウロと呼ばれ、ホタテの消化器官になります。

生では食べられないので加熱しない場合は取り除いてください。

 

エラ

エラ

こちらの部分はホタテのエラです。

エラはホタテにとって必要な部分と要らない部分を分けるフィルターになっています。

加熱すれば食べることができますが、これまた生では食べられない箇所になります。

 

食べられる部分がそろいました

可食部

これで貝柱、ヒモ、白子(卵)の3点がそろいました。

このうちお刺身で食べるのは貝柱とヒモです。

上の写真のオレンジ色の卵です。

メスにはこのオレンジ色の卵がついてきますが、オスには白い白子が付いてきます。

こちらはバター焼きにして食べたりするとおいしいのでぜひ試してみてください。

 

最後の仕上げ

貝柱をとる

ホタテの剥き方2

最後に片方の貝殻からヘラを使って貝柱をとりましょう。

先程と同じように貝殻にヘラを沿わせるように滑らすとうまく引きはがせます。

 

ヒモのぬめりをとる

ヒモ

ホタテのヒモを刺身で食べるには、ヒモに予め塩を振っておきます。

少しおいたあと、手で揉み、水で洗い流します。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

剥いた後のホタテは上の写真のように貝殻を器として使って盛り付けると雰囲気が出ます。

自分で剥いたホタテを食べるのは、寿司屋やスーパーで見るような、すでに貝柱になっているホタテを食べるのとはまた違った感覚を味わえます。

新鮮なホタテは繊維がしっかりしてるのでシャキシャキとした食感が味わえると言われています。

そんな新鮮な殻付きホタテを一度試してみてはいかがでしょうか?

さかなでつなぐ新サービス「さかなぐ」クラウドファンディング開始しました

鮮冷では「感謝と恩返しのあふれる社会」をテーマとした
新商品「さかなぐ」を2020年9月より販売予定です。

これに先行して8/14よりクラウドファンディングサービス「READYFOR」を利用しての先行販売を開始いたしました。

▼ クラウドファンディング案内ページ
「離れている今こそつながりを : 女川の美味しい魚とありがとうを贈る」
https://readyfor.jp/projects/sakanagu

三陸の旬の海産物を、鮮冷のCAS凍結技術を駆使して鮮度そのままに
ご注文者・お届け先の双方(ご自宅と親御さんなど)にお届けします。

今回のクラウドファンディングでは
「さかなぐ」ベーシックコース
「さかなぐ」3者お届けコース
「さかなぐ」春夏秋冬ベーシックコース
など5種のコースとリターンを設定いたしました。

離れている今だからこそ、家族や大切な方と
美味しい体験を通じてつながりを深め、感謝を伝える機会になれば幸いです。

ほたて全盛期


さあ、女川ではいま、ホタテ最盛期を迎えています。今年は雨が多かったせいか、淡水濃度が上がったため身が締まっているものが多かったです。梅雨が明け、これから貝柱が大きくなる時期に入ってきますよ!

テクノロジーだけでなく魚の変化も激しい話。

 

こんにちは。

 

最近の女川港では2月くらいからずっとイワシが漁獲され続ける毎日が続いています。

 

本来であればこの

「イサダ」という小さいエビがたくさん獲れる時期なのですが、

たくさんいるイワシがこれを食べてしまったとか。。。。

最近再開されましたが捕鯨を長らくしなかったことでクジラが多くいたりしてこのエビを食べてしまっているとか。。。

 

 

 

「昔はこうだったが今は違うな」

 

 

と感じることは、実はこれだけではありません。

 

 

昨年のサンマもそうでした。

 

 

不漁の影響が日本全国でニュースになりましたが、あの問題は氷山の一角でしかありません。

 

 

昨日の常識が通じない毎日で、とれた魚でどうしてお客様に喜んでもらうか?

 

こうしたことを毎朝考えながら仕事をしているのが、今の水産業だと思います。

 

昨今のテクノロジーの発達のおかげで「変化の多い時代だ」と言われますが、

 

変化に対応を迫られているという意味では、魚屋さんほどリアルにその変化に向き合い続けている人はいないのではないか、という程です。

 

 

こんなときこそ言い訳をせず、やっていきたいものですね!

 

 

コロナに気をつけながらも明日からも頑張っていきます。

 

 

 

それでは!

シラウオとおすすめの食べ方

お店に行くとシラウオが置いてありました。ここら辺の地域では春を告げるお魚として知られています。

漢字で白魚と書き、シラウオと読みます。シロウオは別の魚なので注意してください。

その季節その季節で旬のものを獲るような小規模の漁師さんが獲るものの一つで、牡鹿半島より南、松島湾のあたりへ産卵のため河口に戻ってくるところを目の細かい刺し網で漁獲します。

体は無色透明で、5cm〜10cmの細く小さな魚、腹側に二列の小さい点が縦に並び、黒く小さな目が可愛いらしいおさかなです。

短命で、寿命は大体1年。

産卵が終わるとその生涯を終えてしまいます。

生きているときは透明で死ぬと白くなり始めますが、火をいれると完全に白くなります。

 

江戸前の魚の常連で寿司や天ぷらで古くから親しまれてきた魚。隅田川でも獲れていたといいいます。

そして地元のおすすめの食べ方は

  • お吸い物
  • 刺身
  • 卵綴

ということで早速作ってみました!

 

 

・卵とじ

 

めんつゆをつかえば簡単にできます。

めんつゆとお水を1対2で混ぜたものをひと煮立ちさせてからシラウオを加えて色が白くなってくるくらいで溶き卵を投入。

卵の固まり具合は好みで変えていいと思います。

物足りなかったのでねぎを入れてみました。

これをごはんの上にかけて丼ものにしていただきました。

白身魚のほくほく感ととろっとした卵が絡み合ってうましです!!!

 

 

・お吸い物

カンタンにするためにお湯を入れるとできるインスタントのお吸い物に先ほどのシラウオを入れてみました。

シラウオを事前に洗ってぬめりをとっておくと臭みがなくなり、より美味しくいただけます。

生食用のものを買って半生くらいで食べるのがとてもおいしいです♪

 

・刺身

生食用のものを酢醬油でいただきました。しょうがを少し加えるとgood!

生シラスに近いイメージです。他の白身魚にはない良さがあります。

 

旬は4月ごろまで続きますので是非この機会に食べてみてくださいね!

魚を買う、ということ

ウーーーーンというサイレンが入港の合図。

 

漁を終えた船が港に入ってきます。

 

その後5分もしないうちに船から水揚げが始まります。

 

魚種や大きさによる選別がない場合、1つ目にタンクに入った魚をサンプルとして、その中の魚の大きさや種類の割合、鮮度などを見極めて大体の値段のあてをつけておきます。

 

このタンクのサンプルで船の中全体の魚の様子を予測するのです。

 

 

入札会場にタンクが運ばれている間も買受人はその目を魚から離さず、中の様子を観察します。

見た目が良いだけの魚もいるので、触ったりして確認する人もいます。

 

サンプルが入札会場につくやいなや、入札開始のベルが鳴り響きます。

 

このベルがやむまでに値段と量を書いて窓口に提出しなければなりません。ここまでで水揚げから5分とたっていません。

 

そんな素早さで値段を決めて投函する。

ベルがやむと緊張の一瞬です。

「マルイシ(屋号)40円 20トン」

などと高い順から呼ばれ、魚を買うことができます。

魚を買うことができなければ仕事がありませんので、この調達の仕事は魚屋の要ともいえる重要な仕事の一つです。

それをわずか5分足らずで素早く決めていく。魚の大きさ、鮮度、割合、用途、相場・・・そういったことを考慮して値を決めるのはプロにしかできない大変な仕事。

 

普段は優しい買受人たちも水揚げが始まると空気感が違います。

 

大切なのは「魚と対話すること」。

 

どうやって運ばれてきたのか、いつ獲られたのか、魚の状態を見ればすぐにわかります。

 

そうすることで最適な処理の仕方を考えながら毎日違う対応をしていくのがプロの魚屋の仕事です。

メヒカリのから揚げ

先日おかせいのお店に行くと、メヒカリが売られていました。

 

年中漁獲のある魚ではあるのですが、これからの時期に大きくなり旬を迎える魚の一つです。

全長は10㎝に満たないほど小さい魚で、最近では石巻の底引き網で漁獲されたものがここら辺では出回っています。

 

深海に棲む魚でその名の通り目が光っているからメヒカリと呼ばれます。

 

身質が柔らかく、揚げ物との相性が抜群なこのお魚を今日は地元では定番のから揚げにしてみました。

 

頭や内臓をとらずにそのまま丸ごと食べることができますが、頭と内臓を取り除くと雑味がなくなり、より身のおいしさのみを堪能できます。

この段階で塩を振っておき、下味をつけておきます。

今日は頭付きを半分、身だけを半分にしてどっちも作ってみました。

片栗粉を付けて、180度の脂で2分程度揚げると中まで火が通りつつ、外かり中ふわに仕上がります。

 

塩はお好みで。十分に味がします。

身が柔らかく、から揚げには最適の魚だと改めて実感しました。

頭がついている方も魚独特の風味を味わうにはもってこいで、身だけの方はおいしい身だけの味がするので子供には最適かと思います。

メヒカリを見つけたら是非お試しください!

【魚の煮付のコツ】おいしく作る4つのポイント

魚の煮付のコツといっても、煮付は日本料理の一部のようなものなので覚えておけば他の料理にも応用できます。

魚の下処理が面倒だったり、味付がよくわからなかったりと敬遠しがちですが、切身ならばスーパーなどで手軽に手に入るし、丸魚でも店によっては下処理や切身にまでしてくれます。

焼き魚と違い部屋のにおいを気にしたりグリルの掃除もいらないので後片付けもラクチン!(^^)!

コツをつかんでいろいろな魚で煮付を作ってみてください。

今回はポイントを4つに分けて説明していきたいと思います。

①魚に切れ目を入れる

皮の厚い魚などに味をしみやすくするためと、熱で皮が縮むのをふせぎます。

切身だと一文字に、丸魚には十字にいれたりします。

皮が厚いと切り込みを入れたつもりでも身まで包丁がとどいてない時もあるのでご注意を。

 

②煮汁が煮立ったところに魚を入れる

一瞬で魚の外側が固まるので旨味が逃げないし、煮崩れ防止にもなります。

ぬめりのある魚を入れるときは火傷に気を付けましょう。

ただし、新鮮なものだど皮が縮みやすいので少しぬるくても大丈夫です。

 

③落としぶたをする

魚は煮崩れしやすいため上下に反さないので落としぶたをして煮汁を全体に染みわたらせます

また、軽く押さえることで魚同士がぶつからずにすみます。

深さのないフライパンなどでは吹きこぼれ予防にもなりますよ。

 

④付け合わせで色味をプラス+

煮汁があるので少し深さのある器が良いでしょう。

付け合わせはごぼうやしいたけを魚と一緒に煮たのもや季節の青菜を彩りになるものを添えるとおいしそうに見えます

 

まとめ

いくつか挙げたコツは魚の煮付けだけではなく他の料理にも役立つものです。

レシピ本の分量や作り方などはみんながおいしい料理ですが、何度か自分で調理をしてコツをつかんで、好みの味付けを見つければ自分においしい料理になるかもしれませんね。

こだわりの魚屋の煮付も参考にしてみてください🐡

 

今回使用した煮付のレシピはこちら🐡