未分類 - 女川さかな手帖
宮城県牡鹿郡女川町の魚屋、岡清と鮮冷が綴る、女川の豊かな食と暮らしを彩る”さかな手帖”です。

魚屋が教えるさばの水煮の活用方法と簡単な5つのアレンジレシピ

国産さばの水煮
面倒な下処理がいらないうえに、そのまま食べてもおいしい「さばの水煮」。常温で長期保存も可能なことからストック食材として優秀で、おうちに常備されている方も多いのではないでしょうか。

簡単に手に入る国産さばの水煮でアレンジレシピを作ろう

みなさん、普段「さばの水煮」をどのようにして食べていますか?最近の「さばの水煮」は、脂乗りの良いさばを使っているものも多く、そのまま食べてもとってもおいしいのですが、ひと手間加えることで暑い季節はさっぱりと食べやすく、寒い季節には濃厚な旨みが口いっぱい広がります。

お魚料理って聞くとハードルが高く感じたり、ちょっぴり苦手に感じる人でも、大丈夫!!「国産さばの水煮」にひと手間加えるだけで簡単でおいしい!!とっておきのレシピ5つをご紹介します。

国産さばの水煮と夏野菜のサラダ

国産さばの水煮と夏野菜のサラダ
合えるだけの簡単サラダ。スライサーを使えば包丁いらずで作れます。みずみずしい野菜の食感と国産さばの水煮の濃厚な旨みが口いっぱいに広がります。マヨネーズ味なので、小さなお子様から年配の方まで、おいしく召し上がれます。辛い物が苦手な人は、ブラックペッパーを控えめにしてくださいね。

用意するもの、材料。

  • 国産さばの水煮 1パック
  • きゅうり 1本
  • ズッキーニ 1/2本(今回は黄色のズッキーニを使用しています)
  • マヨネーズ 大さじ1/2
  • ブラックペッパー(お好みで)
  • ピンクペッパー(飾り付け)

作り方

1,きゅうりとズッキーニはスライスして、軽く塩もみし、水気を切ります。
2,フォークで潰した国産さばの水煮と野菜を合えます。
3,マヨネーズであえ、お好みでブラックペッパーをかけて、盛り付ける際、ピンクペッパーを飾り完成です。

国産さばの水煮のポテサラ レモン風味

国産さばの水煮のポテサラ レモン風味
混ぜるだけで簡単!国産さばの水煮のうまみがじゃがいもにしみ込んだ、お手軽ポテサラ。レモンの酸味でさっぱり&青魚特有のクセが和らぎます。ジャガイモと国産さばの水煮、シンプルな材料で手軽に調理できることも嬉しいポイント!おつまみに。パンにはさんでサンドイッチにもおすすめですよ。

用意するもの、材料。

  • 国産さばの水煮 1パック
  • ジャガイモ 2個
  • レモン汁(市販のレモン果汁でも可) 小さじ1
  • マヨネーズ 適量

作り方

国産さばの水煮のポテサラ レモン風味
1,ジャガイモを適当な大きさに切って柔らかくなるまで茹でる(新じゃがの場合は皮付きのままでもOK)
国産さばの水煮のポテサラ レモン風味
2,国産さばの水煮は、盛り付け用に少し残し、それ以外の国産さばの水煮にレモン汁を加えてフォークで潰す。
国産さばの水煮のポテサラ レモン風味
3,柔らかくなったジャガイモにマヨネーズを加えてジャガイモも潰す。
4,全て混ぜ合わせ、残しておいた国産さばの水煮をのせてできあがり。いろどりに、パセリやレモンをのせてもよいでしょう。

国産さば水煮のホットオープンサンド

国産さば水煮のホットオープンサンド
いつもの朝ごはんをワンランクアップ!国産さばの水煮でタンパク質がしっかり摂れるメニューです。国産さばの水煮とマヨネーズの相性は抜群!チーズを加えることで、ボリュームが出るので、忙しい朝食に、簡単に済ませたいランチにもぴったりです。国産さばの水煮はほぐすと食べやすく、大きめにほぐすと見た目が華やかで食べごたえもありますよ。

用意するもの、材料。

  • 国産さばの水煮 1パック
  • 食パン 1枚
  • マヨネーズ 適宜
  • バター 適宜
  • チーズ 適宜
  • パセリ 適宜
  • パプリカパウダー 適宜

作り方

1,「国産さばの水煮」のフィルムを少し開け、トレーのまま電子レンジで30秒温める
2,フィルムを剥がし、トレーにお好みの量のマヨネーズを加え、さばをほぐしながら汁ごと混ぜる。
3,バターを塗り、お好みの量のチーズをのせた食パンに(2)をかける。
4,オーブントースターで約5分焼く。
5.お好みでパセリ、パプリカパウダーなどをふりかけて、できあがり。

国産さば水煮のドリア

国産さば水煮のドリア
玉ねぎとさばの水煮さえあれば、ドリアだって作れます!ケチャップはトマトのうま味成分「グルタミン酸」がたっぷり。ケチャップと玉ねぎを炒めるひと手間で、ケチャップ独特の酸味を飛ばし、うま味を凝縮させます。さばは、旨味成分の「イノシン酸」の含有量が多い魚です。2つのうま味が合わさることで、美味しくてヘルシー&ボリューミーな一品です。特別な材料を用意することなく、家に常備してある食材で作れることも嬉しいですね!

用意するもの、材料。

  • 国産さばの水煮 1パック
  • 温かいご飯 150g
  • 玉ねぎ 1/4個
  • ケチャップ 適宜
  • 塩胡椒 適宜
  • パセリ 適宜
  • バター 適宜
  • とろけるチーズ 適宜
  • 粉チーズ 適宜

作り方

1,玉ねぎをスライスし、ふんわりラップをかける
2,「国産さばの水煮」を30秒温める
3,(1)をしんなりするまで炒める
4,炒めた玉ねぎに、国産さばの水煮の汁、ケチャップ、塩胡椒を入れてとろみがつくまで煮る
5,耐熱皿にバターを塗り、ご飯、チーズをのせて(4)の半分をかけて、サバを載せて、(4)の残りをかける。
6,粉チーズをかけて、オーブンで5分。
7,仕上げにパセリを振りかけて、出来上がり。

国産さばの水煮で作る味噌汁

国産さばの水煮で作る味噌汁
一番のおすすめアレンジレシピは、お味噌汁!いつものお味噌汁に国産さばの水煮を加えるだけで、簡単でボリューム満点なごちそうお味噌汁が作れます。さばの味噌煮があるぐらいだから、さばと味噌の相性が悪いわけないですね。

山菜が取れる地域(信州や東北地方)では、春になると、ネマガリタケやヒメタケなど、筍が採れます。旬の筍とサバの水煮で春のごちそうお味噌汁。最後に溶き卵を加え、さらにボリュームアップしてもおいしいですよ。

用意するもの、材料。

  • 国産さばの水煮 2パック
  • 豆腐 1丁
  • ねぎ 1/2本
  • 水 800 cc
  • 和風だし 小さじ2
  • 味噌 大さじ4

作り方

1,ネギを適当な大きさに切ります。
2,国産さばの水煮を一口サイズにほぐします。
3,鍋にサバの水煮を汁ごと入れます。こうすることでサバの水煮の旨味を余すことなく味わうことができます!
4,味噌を溶かしていきます。サバの水煮とだしで十分味がついているので味噌を溶かす前に味見をしておいて、味噌の量を調整しても良いと思います。
5,最後にお豆腐を一口にサイズに切り、鍋へ入れます。

まとめ・さばの水煮は万能食材!

国産さばの水煮

国産さばの水煮のアレンジレシピ、いかがでしたでしょうか?国産さばの水煮は、ゲランド産の塩とかつおだしにこだわり旨みをひきだしました。薄味なので、そのままでももちろん!!和食や洋食、中華、エスニック、イタリアンなど味付けのアレンジは無限大です。おうちに常備してあると、いつでも簡単でおいしいおうちごはんが作れますね。みなさんもぜひ作ってみてください♪

牡蠣アヒージョのレシピと加えておいしい!アレンジ用食材9選

牡蠣のアヒージョ

生でも煮ても焼いても揚げてもおいしい、牡蠣!みなさんはどんな牡蠣料理がお好きですか?今日はお料理がちょっぴり苦手な私でも簡単に作れるレシピをご紹介します♪

牡蠣アヒージョのレシピとアレンジにおすすめの食材をご紹介

アヒージョとは、スペインを代表する料理の1つで、具材をオリーブオイルとニンニクで煮込むだけのシンプルな料理です。スキレットで調理し、そのまま食卓に出せるのも嬉しいです。簡単でとってもおいしい、絶品!!牡蠣のアヒージョのレシピをご紹介します。

まずは基本のレシピから

牡蠣のアヒージョ・材料

用意するもの、材料。

  • 牡蠣
  • オリーブオイル
  • マッシュルーム
  • パセリ
  • ローリエ
  • 鷹の爪
  • にんにく
  • 岩塩

作り方

作り方1.オリーブオイルにみじん切りにしたにんにくと種を取った鷹の爪、ローリエを入れ、弱火で加熱します。

1,オリーブオイルにみじん切りにしたにんにくと種を取った鷹の爪、ローリエを入れ、弱火で加熱します。

2,にんにくのいい香りがしてきたら、牡蠣とスライスしたマッシュルームを入れます。

2,にんにくのいい香りがしてきたら、牡蠣とスライスしたマッシュルームを入れます。

牡蠣のアヒージョの完成

3,牡蠣に火が通ったら、パセリを散らして完成です。

加えておいしい!アレンジ用食材9選

ご家庭でも簡単に作れて失敗も少ないアヒージョ。お好みの具材を加えるだけでアレンジは無限大!!素材の旨味が溶け出したオイルまで美味しくいただけます。ご紹介した食材以外でも、オイルに合うものなら、どんな食材も合いそうですね!

バリエーション豊かなアヒージョのアレンジレシピをご紹介します。

油跳ねしますので、魚介や野菜など水分が多いものは、必ず油に入れる前に余分な水分を拭き取ってください。硬い野菜は下茹でなどのひと手間でぐっと食べやすくなりますよ。みなさんもぜひ!!気になる食材でぜひお試しください♪

魚介アレンジ

魚介アレンジ

写真左から、たこ、あさり、エビ

牡蠣と同じ魚介は相性抜群!!旨味がよく出る食材です。ただし、火を通しすぎると硬くなってしまいますので、調理の際は弱火でゆっくり火を通すことがポイント!ふっくらやわらかく仕上がります。おしゃれなおもてなしにもぴったりな一品です。冷凍された魚介は解凍してから。殻付きえびを使うときは、背わたをとるなど、下ごしらえをしてから加えてることがおいしく作るポイントです。もっと簡単に!お手軽に魚介アレンジをしたいときは、シーフードミックスを利用するのもいいですね。

野菜アレンジ

野菜アレンジ

写真左から、ジャガイモ、ブロッコリー、ミニトマト

おすすめはミニトマト!火を通してもきれいな赤い色が残り、旨味と適度な酸味があるミニトマトは、じっくり火を通すことで甘味が増し、牡蠣と相性抜群!!旨みが口の中いっぱいに広がりとってもおいしいです!!ジャガイモやブロッコリーなど硬い野菜は下茹でのひと手間でぐっとおいしく、ボリューム満点のアヒージョに。春に旬を迎える、ソラマメやアスパラガスや色鮮やかなパプリカなどもおすすめです。食材の組み合わせにプラスして、風味豊かなハーブのローズマリーやバジルも加えてもいいですね。野菜が入ると、いろどりが豊かになり野菜本来の甘さが引き立ちます。

その他のキノコアレンジ

キノコアレンジ

写真左から、マイタケ、エリンギ、しめじ

火が通りやすくうま味たっぷりのキノコを組み合わせた、味わい深いアヒージョ。食感や香りの違うお好みのキノコを2~3種類組み合わせても楽しそうですね!ふっくらとした牡蠣とキノコのコリコリ・シャキシャキとした食感が絶品です。面倒な下ごしらえをしなくてもいいのがキノコアレンジの良いところですね。

アレンジメニュー例・ブロッコリーと芽キャベツとミニトマト

アレンジメニュー例:ブロッコリーと芽キャベツとミニトマト
ブロッコリーと芽キャベツを下茹でした後、氷漬けにし(余熱が野菜に入っていくのをストップします)水気をしっかり切った後、ミニトマトと野菜を基本のアヒージョに合えて完成です。急冷させることで色止めした野菜が、色鮮やかな一品です。野菜本来の甘さとふっくらとした牡蠣、そして口の中で弾けるミニトマトがとてもよく合っています。

手作りもいいけれど・・・。もっと簡単に食べたい!!

女川アヒージョ 三陸かき

女川アヒージョ 三陸かきとアレンジ食材を合わせて、レンジで加熱すると簡単においしく食べれます。おしゃれなパーティメニューの一品に。パンにのせて休日のブランチに。オイルだけ残ったら、ガーリックトーストに。ビールやワインのおつまみに。研いだお米とアヒージョを炊飯器に一緒に入れて、お手軽ピラフに。ゆでたパスタに絡めても簡単でおいしい!基本のアヒージョがあると、忙しい毎日やちょっと疲れた日のごはんが簡単においしく作れます。おいしいものは元気になりますね!!みなさんもぜひお試しください♪

女川漁港さんま初水揚げ

ここ女川でも10日、ようやく待望の今年初のさんまが水揚げされました。
昨年の初水揚げは10月5日で、それまでで最も遅い水揚げだったのですが、今年は、その記録よりもさらに遅い初水揚げとなりました。
昨年も不漁で、今年のさんまはどうかととても不安でしたが、今日まで連日水揚げがあり、沿岸部の水温も下がっているようですので期待したいです。
このさんまの集魚灯、美しいです。

大きさは、100g程度とやや小ぶりで、大サイズは全体の1割程度ですが、脂のノリもよくて美味しいさんまが揚がっています。

今後については、まだまだ不透明で、価格もまだ安定していませんが、お腹いっぱいさんま、食べたいですね!

貝毒発生に伴う宮城県の一部でのほやの出荷の自主規制が解除されました。

5月に国の基準値を超えるまひ性貝毒発生に伴う宮城県でのほやの出荷の自主規制が、このたび解除されました。
まさに一番おいしい時期のほやですので、ずっと心配していましたが、胸をなでおろしています。
弊社では鮮度(美味しさ)と安全については、どこよりも高い意識を持って取り組んでいると自負しております。ひきつづき安全で美味しい商品の提供に努めてまいります。

ほやに関するニュースは、宮城県としては逆風が多いといつも思っています。
3.11前には、「ふにゃふにゃ病」という、寄生虫による被害があったかと思えば、3.11によってそれがなくなった代償として、3年間ほやが収獲できない状況を余儀なくされ、ようやく収獲できたと思えば、今でも続く韓国による輸入禁止措置。そして今回の貝毒…

それでも、宮城県のほやは、美味しい。
食べた人を虜にするだけの魅力があるのです。
ぜひ、私たちのチカラで、ほやを守っていきたいものです。

鮮冷のほやは、収獲してすぐ殻を剥いてCAS凍結という細胞の組織を壊さない凍結方法で冷凍させた、ほや本来の味が味わえます。
刺身だけでなく、さまざまな料理にも使えます。
ぜひ、味わっていただきたいと思います。
https://www.senrei-fishmarket.com/c/frozen/hoya_cas

真いかが肉厚でした

この時期女川魚市場にはヤリイカ・スルメイカ(ここら辺では真イカ)・ヒイカなどが水揚げされています。

イカのお刺身が食べたい!と思い今日は真イカを捌きました。

イカの足の吸盤が大きく包丁でこそぎ落としが大変でした(+_+)

活きが良いほどイカの皮は剥きやすく、エンペラから引っ張りキレイに剥けたときはちょっと気持ちがいいものです。

中から内臓と軟骨を抜くときは墨の入っている袋をいかに破かずに抜くか慎重になりますね。

あとは開いてきれいに洗い、アニサキスチェックをして(ここ大事なのでまたの機会に説明します)お刺身にします。この時、うすーい皮もきれいに取ると仕上がりがきれいに見えるそうです。白いお刺身を白っぽいお皿に乗せて見た目はいまいちでも美味しくいただきました。

足とエンペラ部分は、酒・醤油・ミリンに漬けて一晩置いて焼いたらお酒のあてに。

ではまた次回!

 

 

 

さんまシーズン終了

こんにちは。

 

今週もさんまの水揚げがありましたが、ほとんどの船は今週が最後の女川での水揚げになる見込みです。

ラストさんまは少しサイズが小さめのものが目立ち皆さんがニュースで見たり聞いたりする状況がそのまま漁港で起こっています。

 

個人的にもこのような不漁を体験するのは初めてのことで驚いていますが、さんま一筋で生きてきたベテランはどう感じているのでしょう?

 

長年女川でさんまを買い続けているベテランに話を聞きました。

 

 

―――今年のシーズンを終えていかがでしたか?

悲惨な年だった。稀に見る不漁だった。

でもサンマって本当においしいって改めて思った。

 

―――どんなさんまでしたか?

もの自体の品質は例年通りだった。ただ量が著しく少なかった。

今年の女川港でのさんま全体の水揚げ量が、ちょうど水揚げ全盛期の会社1社のさんま取扱い量と一緒くらいだった。

脂が落ちてから上がり始めたものもあった。

南下するほど卵が大きくなるのでそこに栄養を使ってしまい、小さくなっているものがいた。

 

 

―――価格はどうでしたか?

例年より高かった、量が少ないということも影響している。

 

 

―――時期はどうでしたか?

獲れ始めの時期が遅かった。

例年は8月後半からだが今年は10月に入ってからだった。

 

―――原因はなんだったのでしょうか?

魚がいないってことは水温なのではないか。

水温が高いので近海に寄り付かず、漁場が遠くなり、漁師は大変だったと思う。

燃料代が大変。

その点サバに関しては例年通り獲れている。

わからないことが多い。

 

 

―――来年の展望はいかがですか?

良いことがあるように祈るばかり。

今年獲れない分数が増えれば良いなあ。

来年も引き続きおいしい秋刀魚をお届けするのでみなさんサンマ食べてください!

 

 

 

ということでした。

来年は良い漁ができることを祈りましょう!

 

ではまた次回!

 

サンマ焼き@丸森町

こんにちは。

先週末、町内の有志で、台風19号の被害の大きかった宮城県丸森町にて炊き出しをさせていただく機会がありました。

女川といえばサンマということで焼きサンマはもちろん、他にもおにぎり、つみれ汁、かまぼこを提供しました。ちょうどお昼時に合わせて炊き出しを行い、買い物に来た人々がついでにと並んでサンマを食べていきました。

 

 

一時小雨がぱらつくことがありましたが、支障になるほどではありませんでした。

 

今年の不漁の影響でサンマが高いのでとても貴重だと言っていただくことが多かったです。

今回持ってきたサンマは比較的大きいサイズで、焼きあがる様子を見て待ちきれないというような表情を浮かべながら並ぶ人々の顔が忘れられません。

炊き出し会場に来てくれた方々はみな口をそろえておいしいと言ってくださり、私たちが元気をもらったくらいでした。

 

被害の状況は地域によってばらつきがあり、会場となったスーパーがあった地域はそこまで大きな被害がなかったが、山のふもとの地域がもっとひどいのだ、と現地の人から聞きました。

たまたま通りすがった町内の野球場は瓦礫やゴミの集積場と化し、その被害の大きさを物語っていました。

 

この日の炊き出しが被害にあわれた方の力になれたことを信じ、これからも協力できる機会を探っていきたいと思います。

今日の女川港の様子

今朝の女川は天気も良くのどかで暖かでした。対岸の奥に小さく女川駅が見えます。わかるでしょうか。7:30頃、魚を積んだ船が女川港に入ってきました。今日は2隻のようです。港に船をつけて…船底部分にいる魚を水揚げします。これが何度か繰り返されます。 水揚げされた魚は一旦ここにまとめて入れられて…水揚げされた魚は大きな鰆(さわら)や、わらさ(ブリになる前の体長50cm程度のもの)スズキなどは選別されます。ウミネコやカモメがずっと上を飛んでいます。数センチほどの落ちた魚を食べてます。せりの場所へ運ばれます。ここで、魚種や大きさごとに選別されます。この日は、鮭やいか、鯛なども揚がっていました。窓のあるところに小さな穴があいていて、ここに競り落としたい金額を記入して入れます。そして一番高い値段をつけた事業者が競り落としです。

もう一度海に戻ると、相変わらずウミネコやカモメたちが、ひしめいていました。

10/23市場のおさかな🐟

おはようございます。朝早く市場に着くと見える朝日はとてもきれいです。特に寒くなってきた最近では空気も澄んで空も晴れ渡り、気分の良い1日のスタートを迎えることができます。さて今回は最近市場に上がってくるお魚をご紹介したいと思います。

【かます】

こちらは「かます」という魚です。とても小さくてどこか可愛いような見た目をしていますが、、、実は鋭い歯を持っていて産卵後の夏に小魚を食べまくる、小さな海のギャングなんです。秋の季節にとても脂が乗ってきて美味しくなってくる魚です。そのまま焼いたり、鍵開きという捌き方で干物にするのが有名です。

 

【シロザケ】

この時期に秋鮭と言われる鮭は、分類上「シロザケ」という種類の鮭です。シロザケは川で生まれて海へ流れて3年ほど海で過ごしてた後、生まれ故郷の川に卵を生みに戻ってきます。シロザケは海にいるときと淡水にいるときで体の色が変化します。この写真はまだ海水にいるときの色で「ぎんけい」と呼ばれます。これに対して淡水になれて体が褐色じみてきた鮭を「ぶなけい」と呼び、2つを区別します。というのも身が美味しいのは断然「ぎんけい」だからです。体がだんだんぶなけいへと変色していくことを「ぶなる」といいますが、一般的にぶなればぶなるほどおいしさは減っていき、卵(いくら)以外の価値があまりなく、値もさがっていきます。11月になってくると大体の鮭がぶなってくるので美味しい身を食べたいなら早秋、9月の中旬頃から狙いを定めておくと良いかと思います。

 

 

だんだん季節の境目がなくなってきて暑いか寒いかのどちらかというような気候になりつつありますが、こうした魚を見ているとわずかながらに秋を感じることができるなぁ、そんな風に思った本日の市場レポートでした。

 

それではまた次回!

 

 

サンマ水揚げ②

前回の続きから書いていきます。

 

【入札開始・・・!】

 

身の良し悪しや鮮度を確認したあと、入札に入ります。皆さんが想像したような、よくわからない言葉を喋って手の合図などで売り買いする「セリ」はこのように大量に入ってくる魚の場合はあまり行われることはありません。ベルがリンリンと鳴っている間に、量と希望価格を書いた紙を窓口に出し、高いくつけた人から順に買っていける仕組みです。

 

【入札後の動き】

入札後はそれまで前の掲示板に集中していたのが嘘のように素早くそれぞれの人々が動き出し、魚を急いで運び出す作業に入ります。船では全てのサンマを船からあげてトラックに積みます。

魚は鮮度が命なので、皆さんに美味しい魚をいち早く届けるために魚屋や市場関係者は朝から全速力で稼働しているのです。

 

女川はサンマで有名な街ですが、今年は記録的な不漁により船が寄港するのがとても遅くなりました。今か今かと待っていたこともあってか、心なしか市場にいた人々は浮足立っていたように見えました。嬉しいような緊張するような、ワクワクしているような・・・そんな姿を見てやっぱりこの街のサンマへの愛を再確認した日でした。

 

 

ではまた次回!