4月, 2024 - 女川さかな手帖
宮城県牡鹿郡女川町の魚屋、岡清と鮮冷が綴る、女川の豊かな食と暮らしを彩る”さかな手帖”です。

失敗しない!殻付きホタテの焼き方~良くある事例別にプロが解説~

炭焼きの殻付きホタテ

BBQや炭火焼きで焼く魚介といえば!香ばしい磯の香りとともに海の幸を豪快に楽しめる「殻付きホタテ」は定番ですよね。旬の時期になるとご家庭でも、グリルなどで殻付きのホタテを焼いて楽しむ方も多いと思います。
けれども、

「せっかくのうま味の汁が全部こぼれてしまった!!」
「焼き具合が分からなくて、固くてぱさぱさ・・・」
「ほたての口がなかなか開かない!」

誰しも一度は経験があるような、失敗が多い食材ではないでしょうか。
そこで三陸ほたて加工販売のプロが、「これなら失敗しない!殻付きホタテ焼き方の秘訣」を、気になる疑問や失敗別の解説を踏まえながらお伝えします。

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~私たち「鮮冷について」~
三陸で長年養殖ホタテの加工販売を行っています。
世界初の冷凍機材の導入など鮮度と加工技術の高さから、国内外の名店や有名ホテル・ミシュラン星付き店でも多く鮮冷の冷凍ほたて貝柱が導入されています。


よくある失敗その①火を通しすぎて固くなってしまった!

「焼きすぎ」は最もある失敗の一つ。身が縮んでぱさぱさになってしまいます。焼きホタテの醍醐味は、なんといってもプリプリの身!歯切れのいい絶妙な食感を楽しむには「全体に火が通る一歩手前」で止めるのが、一番のポイント。生で食べられるような新鮮なホタテであればなおさら、中心部はレアの9割程度の焼き加減が、うま味たっぷり食感良く味わえます。

よくある失敗その②貝がなかなか開かない!

火が弱すぎることが原因です。炭火焼などはしっかり火が起こり網を熱してから、「強火」で焼き始めるのがポイント!新鮮なホタテであればあるほど、しっかり身を閉じています。貝柱の力は強く、貝殻が開きづらく剥がれにくいのです。待てど暮らせど貝が開かない、と思っている間に、焼きすぎてしまわないように、火力に気を付けましょう。

よくある失敗その③うま味の汁が全部こぼれてしまう!

ホタテは火を入れると、うま味の汁が出てきます。せっかく美味しさを凝縮した汁が、傾いてひっくり返ってしまい、じゅーっと流れてしまう瞬間ほど悲しいものはありませんよね。ポイントは火に当てる貝の上下!ホタテの殻の白く丸みのある方を下にして受け皿にすることで、うま味の汁を溢さず焼くことが出来ます。

気になる疑問「ホタテの焼き方に上下はあるの」?

Answer「あります」

ホタテには表(上側:白)と裏(下側:茶色)があり、貝殻の色や形で見分けることが出来ます。
殻付きで焼くときは、始めは貝殻の色が白くて盛り上がっている方を上にして焼き、開いて下の殻と貝柱が剥がれたらそっとひっくり返す→深い方の皿を汁の受け皿にして焼く、という流れです。
とはいえ、どちら側から焼いても熱した方の貝柱から外れるので、身が上側についた状態で汁を溢さずにひっくり返すのはなかなか難しいものです。

【プロ直伝】上手に焼くポイントは!
「焼き加減:強火で一気に」「下準備:貝殻を外しておく」

「新鮮なホタテを美味しい状態で食べて欲しい!」ホタテ加工養殖のプロが伝える、上記のよくある失敗を防いで、美味しく焼く方法をご紹介します!

  • ①殻から貝柱を外してから焼く(ナイフや包丁、専用のヘラなど)
  • ②強火で一気に。新鮮なほど、中はレアくらいの9割焼きで最もぷりぷり食感。
  • ③調味料は控えめに(焦げの原因、焼けばうま味の汁が凝縮)

まず殻から貝柱を外し、白く深く盛り上がっている方の貝殻に貝柱をのせます。

強火の状態で一気に焼き、うま味の汁が出て貝柱の表面が白くなってきたら、身を返します。

焼くと磯の塩味やうま味が凝縮するので、調味料は控えめにすることで、焦げの原因も防げます。

また、熱せられた殻の余熱が伝わるので、少し早めに火から降ろすのも、焼きすぎないポイントです。

殻付き焼きホタテ

BBQなどで殻付きのまま焼く場合(貝柱を外せない場合)

殻付きでそのまま焼く場合は、上下の貝の向きがポイント。
茶色&平な方を下にして焼く→開いたらひっくり返して、深い方を汁の受け皿にして焼く、の順番!逆にすると、ひっくり返す際に汁がすべて流れ出てしまいます。とはいえ、熱した方から貝柱は剥がれるので、失敗せずに焼くには、出来れば貝柱は殻から外しておくのがおすすめです。


美味しいホタテを味わいたいなら鮮冷公式オンラインショップ『女川さかな手帖』!

新鮮さを何より大切にする鮮冷のホタテだからこその美味しさがあります。

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「ホタテってどこでどんな風に育っているの?」養殖の流れを解説!

ホタテ養殖の沖合作業

ホタテの産地といえば、北海道や青森が有名ですが、実は宮城県はその2大産地に次ぐ出荷量を誇ります。

宮城県からは立地のメリットから首都圏への出荷も多く、プランクトンの豊富な三陸の海で育ったホタテは肉厚で濃厚。高鮮度で味わい深いうま味のあるホタテは、目の肥えた星付きのシェフや飲食店でも多く利用される人気の海産物です。

私たちにも身近な食材でありながら、どうやって海で育ちっているのか、意外と知らないホタテ。宮城県内で有数のホタテ取扱量を扱う「鮮冷」が、ホタテの養殖について解説します!

ホタテ貝柱購入リンク

~私たち「鮮冷について」~
三陸で長年養殖ホタテの加工販売を行っています。世界初の冷凍機材の導入など鮮度と加工技術の高さから、国内外の名店や有名ホテル・ミシュラン星付き店でも多く鮮冷の冷凍ほたて貝柱が導入されています。


「天然のホタテと養殖のホタテがあるの?」

それぞれ存在しますが、現在流通しているホタテの多くは養殖ホタテです。天然ホタテと養殖ホタテに味、食感、栄養の違いはほとんどないとされています。とはいえ外見や貝柱に以下の違いがあり見分けることが出来ます。

養殖ホタテと天然ホタテの特徴の違い

<養殖ホタテの特徴>
・養殖ホタテは動き回らないので、貝殻に付着物が多い
・耳吊り方式で養殖されたものは、貝殻にヒモがついている
・天然ホタテに比べ、貝柱が細く甘みを持ち、繊細で柔らかな食感

<天然ホタテの特徴>
・養殖ホタテに比べ、貝殻の付着物が少ない(動き回る過程で擦れるなどして取れる)
・天然ホタテはよく動いているので貝柱が太く、しっかりとした歯ごたえのある食感
・天然は海底をズリズリしていたので砂が入っていることがある

ホタテの養殖の特徴

ホタテはほぼ養殖とお伝えしましたが、養殖と言っても、水槽やいけすでホタテを育てるのではなく、自然の海で育てます。ですので、一般的に想像する魚の養殖とは少しイメージが違います。また、貝の養殖が一般的な魚の養殖と大きく違う点はエサをあげないこと。貝は海の中のプランクトンを食べて大きくなるので、どんな環境で育つかがとても重要です。

三陸女川港
女川港の様子

私たちが養殖を行う三陸の海は世界3大漁場と呼ばれます。
親潮(寒流)と黒潮(暖流)がぶつかることに加え、入り組んだ海岸地形であるリアス式海岸は山地が海の間近まで迫るため、森のミネラルをたっぷり含んだ山水が絶えず海へ流れ込みます。そこで海水と混ざりあうことで、世界有数の植物プランクトンの発生地となり、「ほたて」がプランクトンを食べて育つ極上の環境が整うのです。

「ホタテ養殖の育て方を解説!」どのように育てられる?

ホタテの養殖方法には、主に2種類あります。

  • ・地撒き方式(天然の生育環境に近いため天然ものともされる)
  • ・垂下(耳吊り)方式

出荷までの期間は、地域や管理体制、養殖環境によって異なりますが地撒き式の方が出荷までに時間がかかります。

<垂下(すいか)式>
「垂下式」とは貝殻の耳に穴を開けて、ロープなどで吊るす方法。ある程度育った稚貝の耳に穴を開けて糸を通し、ロープに通したうえで複数のホタテを一気に海に吊るします。
また、カゴに入れて海に吊るす方法も垂下式の一種です。天然ホタテに比べて、砂をかむことがなく身がやわらかいので食べやすいのが特徴です。私たち三陸の海では垂下式が主流です。

<地撒き(じまき)式>
ホタテの稚貝を採苗器(ネット状の専用機器)に付着させて、貝殻が約3cm以上になるまで育てて天敵に襲われないようにする養殖方法。天然ホタテ(純天然)の生育環境とほとんど変わらない状態で育つため、天然ホタテとされることが多い。北海道などオホーツク海に面している場所で行われる養殖方法です。海底で、ホタテはほぼ天然の環境で育ちます。海を伸び伸びと泳ぐことができるため、その分身が大きくなりやすい点が特徴です。

ほたて養殖「垂下(耳吊り)式」の流れ

<ホタテの耳吊り>
最初にご紹介するのは「耳吊り」です。
貝殻の蝶番(ちょうつがい)付近の一部分(ホタテの耳と呼びます)に小さな穴を開け、ロープに等間隔についたピンへ差し込んでいく作業を行います。ホタテは生きていますから、なるべく早く作業を行い、出来る限り早く海に入れなくてはなりません。そのため「耳吊り」には多くの人手が必要です。

ホタテ養殖の耳吊り作業
ホタテ養殖の耳吊り作業

繋げたホタテは沖合の養殖設備まで運び、カーテン状に吊るします。

ホタテの耳吊り

<沖洗い作業>
耳吊りから半年ほど経過すると貝の表面に付着物がたくさん付くため、一度引き上げて洗浄します。
養殖中に貝殻表面に、海藻や他の貝が付着し生育を妨げるためこまめに除去します。また、成長に合わせてロープ間隔を広げるなどの調整をします。

<陸揚げ作業>
耳吊りや沖洗い作業を経て基準値以上の一定の大きさまで成長した段階で、陸揚げし、貝の表面の付着物を丁寧ホタテにストレスを与えないようにこそげ落とします。

<出荷>
キレイになったホタテを、新鮮な状態で出荷します。過酷な環境下で長い期間をかけて育ったホタテは、旨み・甘みがたっぷりです。

ホタテ養殖の水揚げ
生鮮の殻付きホタテ


美味しいホタテを味わいたいなら鮮冷公式オンラインショップ『女川さかな手帖』!

新鮮さを何より大切にする鮮冷のホタテだからこその美味しさがあります。

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そんなプロも認める味を自宅で気軽に楽しめる、知る人ぞ知る人気のほたて。

その瑞々しく大きな身は、ホタテ好きにはたまりません!

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冷凍ほたて500g

期間限定にはなってしまいますが、殻付きのホタテを販売することもございます。

生鮮殻付きほたて

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私たちは、全国に美味しくて安全なホタテをお届けしています。

皆さまが安心してほたてを楽しめるよう、誠心誠意を込めて商品を出荷、発送いたします!

「三陸ホタテは天然?養殖?食べられるのはいつ頃?」気になる疑問にお答えします

生鮮ホタテ貝柱

ホタテの産地は北海道や青森県はよく知られていますが、宮城県は生産量3位を誇ります。

プランクトンの豊富な三陸の海で育ったホタテは肉厚で濃厚。親潮と黒潮がぶつかることに加え、リアス式海岸から森のミネラルをたっぷり含んだ山水が海へ流れ込み、世界有数の植物プランクトンの発生地となります。

極上の環境が整う三陸宮城のホタテは、貝柱の大きさや高い品質で、知る人ぞ知るホタテとして人気です。その宮城城県内で有数のホタテ取扱量を扱う「鮮冷」が、三陸ホタテの気になる疑問を解説します!

ホタテ貝柱購入リンク

~私たち「鮮冷について」~
三陸で長年養殖ホタテの加工販売を行っています。世界初の冷凍機材の導入など鮮度と加工技術の高さから、国内外の名店や有名ホテル・ミシュラン星付き店でも多く鮮冷のほたて貝柱が導入されています。

「三陸産のホタテは天然のホタテ?それとも養殖?」

私たちが取り扱う宮城県女川産のほたては「養殖ホタテ」です。
いま現在、世の中で流通しているホタテのほとんどが養殖ホタテになります。

養殖といっても同じ自然の海の中で長い期間を経て育てられるので、大きな違いはありません。
何よりも豊かな養殖環境で育つことで、貝柱の肉厚さと強い甘味が特徴的です。

「三陸産のホタテが食べられるのはいつ頃?」

三陸産のホタテが養殖となると、水揚げ時期や出荷などいつ頃食べられるのでしょう?
結論をお伝えすると、三陸の養殖ホタテは、ほぼ通年で美味しいホタテが味わえます。

養殖にはいくつかのパターンがありますが、宮城県では、半生貝(ホタテの赤ちゃん)の耳吊り作業を11~12月や、4月~5月にかけて行い、海面に養殖をしてから成長させ、既定の大きさ以上に成長したところで出荷をします。

耳吊り時期を分けることで出荷時期を変えていて、出荷出来る期間も長いため、その都度、豊かに成長したタイミングで美味しいホタテが出荷され、時期に限らず味わうことができるのです。

美味しいホタテを味わいたいなら鮮冷公式オンラインショップ『女川さかな手帖』!

新鮮さを何より大切にする鮮冷のホタテだからこその美味しさがあります。
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期間限定にはなってしまいますが、殻付きのホタテを販売することもございます。

殻付きほたて

ホタテの剥き方を掲載したレシピ本と専用のヘラも同梱しておりますので、初めての方でも安心してご購入いただけますよ!
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