6月, 2021 - 女川さかな手帖
宮城県牡鹿郡女川町の魚屋、岡清と鮮冷が綴る、女川の豊かな食と暮らしを彩る”さかな手帖”です。

味付けはタレのみ!賢く作るれんこんのきんぴら

さばの煮汁で作るれんこんのきんぴら

いつもは電子レンジで温めたり、そのまま食べている「魚やの煮付け」シリーズ。
「容器に残っている”タレ”がもったいない」と思ったのは、生姜をきかせた醤油ベースの三陸さばを食べたときでした。
タレは砂糖、醤油、塩、みりん、生姜、酢で味付けが完成されています。
和食の調味料のオールスターが揃っています。
このおいしいタレを使って、超お手軽なきんぴらを作ってみました!

水煮の野菜は時短レシピの味方

魚屋の煮付 三陸さば最近はカット野菜や水煮の野菜の種類も豊富になりましたね。
レンコンやゴボウ、サトイモなどの下処理がめんどうな野菜も、水煮になっていれば調理の時間も大幅に省略できます。
そして、食べきりの分量になっているのもうれしいポイントです。
食物繊維が豊富なレンコンやゴボウを買っても、結局食べきれないこともあります。この「食べきれない」問題は少人数の世帯ではよくありますよね。

その点、カット野菜や水煮は分量がちょうどいい!
少しだけ使いたいときにぴったりです。
日持ちもいいので常備しておけば「1品足りないなぁ」なんてときに活躍してくれます。
今回は冷蔵庫にあった水煮のれんこん(薄切り)を使ったレシピです。

使った調味料はごま油のみ

ばの煮汁で作るれんこんのきんぴら

ご紹介するのは、レシピというにはあまりにカンタンな調理法。
使っているのは、風味を増すためのごま油のみというシンプルなもの。
水煮のレンコンをごま油でうっすら焦げ目がつくまで炒めたら、「魚やの煮付け 三陸さば」の身を取り出したパッケージに残っていたタレをフライパンに投入するだけ。すでに味が整っているので、他に調味料は必要ありません。

ばの煮汁で作るれんこんのきんぴら
レンコンにタレがいい感じに絡んだら、火を止めます。

さばの煮汁で作るれんこんのきんぴら
お皿に三陸さばの煮付けの身とレンコンのきんぴらを盛り付けて完成です。
カイワレをそえれば、見た目も小料理やさんの一品のようなできばえに。お好みで、すりごまや七味をかけていただきます。

そのままでも、アレンジしても

サバは青魚の代表格のひとつ。生活習慣病の予防のため積極的に食事に取り入れたい魚です。青魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)は血液をサラサラにしたり、悪玉コレステロールを減らす効果があるので、脳血栓や心筋梗塞、動脈硬化などを予防します。EPAには関節リウマチの炎症を鎮める働きやDHAには脳を活性化する働きもあると言われています。

現在はサプリや医薬品でも摂取することはできますが、健康のことを考えたらやはり食事から摂取するのが理想的です。しかも、日常的に。
古来からタンパク質は魚中心だった日本人の食卓も、魚の調理は手間がかかるので近年では調理の簡単なお肉に偏りがちです。しかし、肉ばかりでは脂肪の摂りすぎやコレステロールの増加が心配されます。脂肪分が少なく良質なタンパク質を含む魚もバランスよく食べる必要があります。
調理の時間がない、手間がかかる、少人数分は買いにくい…。というのが、魚離れの大きな原因なら、と「手間なく、小分けで、お求めになりやすい価格」の商品を開発してきました。

料理の手間や時間は、どんなに短縮しても困りません。
でも、食事の栄養は省略したら健康に影響が出てしまいます。
カット野菜や水煮の野菜のようにすでに下処理してある食材や、栄養も味も満点な「魚やの煮付け」など便利な食材を活用して、栄養のある食事をしていきたいですね。

魚屋の煮付シリーズはこちら

魚やの煮付 三陸さば

煮付にぴったりの女川のさばを目利きしました。

 

魚やの煮付 三陸さんま

味がしっかり沁みた、脂ののったさんまです。

 

魚やの煮付 三陸真いわし

肉厚のふわっとしたやわらかないわしです。