宮城県牡鹿郡女川町の魚屋、岡清と鮮冷が綴る、女川の豊かな食と暮らしを彩る”さかな手帖”です。

女川七十二候:大寒 │ 次候[ 助宗鱈盛 – すけそうだらさかりとなる]

女川では、年明け前のブリ(ワカシサイズ)に取って替わるようにして、
「スケソウダラ」の漁獲が、真鱈ととも増加してきました。

「スケソウダラ」は、本来「スケトウダラ」が一般的な呼称であると思いますが、
女川港では「助宗」すなわち「スケソウダラ」と呼んでいます。

女川には、定置網の魚が揚がってきますが、そのほとんどが今は「スケソウダラ」と「マダラ」。
大きい魚やたくさん獲れた魚は、水揚げされたあと「スカイタンク」と呼ばれる、青い大きなタンクに入れられてフォークリフトなどで運ばれるのですが、「スケソウダラ」と「マダラ」もそのくらい揚がっています。


↑水揚げ時はマダラとスケソウが混じっています。


↑左側の青いのが「スカイタンク」です。

旬は真鱈と同じ冬。真鱈に比べて小さく細いですが、干物にすると真鱈に全く劣りません。
魚屋岡清では、スケソウダラも干していますよ。

また、熱を通しても固く締まらないので、煮たり、汁にいれたりするのが主で、フィッシュアンドチップスのように揚げてもおいしいです。
獲れたてのものを塩コショウでソテーしたが、崩れやすいホロホロとした身が柔らかく美味しかったですよ。

また「たらこ」や「明太子」として加工されるのは助宗の卵巣ですね。
マダラほどではないですが、白子も美味しく、捨てるところがありません。

まさに「助宗鱈盛(すけそうだらさかりとなる)」。
女川七十二候は、これにきまりです。

今日大寒の次候、本来は「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」です。
沢に氷が厚く張りつめる時期なのだそうです。

それにしても、ここ最近の気温の高さにはびっくりしてしまいます。
年々海水温の上昇が、漁業にも影響を及ぼしています。
寒いときはしっかり寒く、あってほしい気もしますね。(^-^)