2020/1/20 - 女川さかな手帖
宮城県牡鹿郡女川町の魚屋、岡清と鮮冷が綴る、女川の豊かな食と暮らしを彩る”さかな手帖”です。

女川七十二候:大寒 │ 初候[ 馬面剥肝 – うまづらはぎきもあまし ]

暦の上では今日から「大寒」。
一年でもっとも寒いとされている時期です。
今年は暖冬とも言われ、宮城県は冬の厳しさは比較的あまり感じないですが、これからど
うなっていくのでしょうか。

女川では、11月後半くらいからウマヅラハギというカワハギが定置網にかかって入ってき
ています。(女川にあがってくる魚は定置網がほとんどです)

顔が長く馬の顔に似ていることから馬面のカワハギという意味の名前になった魚で、
フグの代用品とも言われたり、あまり一般には有名ではない魚だと思いますが、鮮度の良
い刺身は透明で身が締まっており、コリコリとした食感が魅力です。
フグに比べて脂が薄く感じられますが、それを補って余りあるのがそのキモです。

今の時期のウマヅラハギは、腹がぷっくりと膨れてキモが太っているのが目で確認できます。
このキモにしょう油を加えて「キモ醤油」にし、これを刺身につけて食べる。
クリーミーなキモと身の食感がマッチしてとっても美味しいですよ。


↑画像が微妙でスイマセン(苦笑)

ということで、1月20日大寒の七十二候は「馬面剥肝(まづらはぎきもあまし)」です。
食べたことのない方はぜひ、チェックしてみてくださいね。