2019/11/22 - 女川さかな手帖
宮城県牡鹿郡女川町の魚屋、岡清と鮮冷が綴る、女川の豊かな食と暮らしを彩る”さかな手帖”です。

女川七十二候:小雪 │ 初候[ 鈍子汁入 – どんこ、しるにいる ]

二十四節気「小雪」の初候は、本来であれば「虹蔵不見(にじ、かくれてみえず)」で、
意味は、昼の時間がいっそう短くなって、虹が見えなくなる頃という意味ですが「女川七十二候」では「鈍子汁入(どんこ、しるにいる)」です。

「どんこ」という魚は、三陸女川では、冬の風物詩ともいえる魚です。
顔はブサイクなのですが、肝が美味しく、冬は「どんこ汁」にして、まるごといただきま
す。ぷりぷりとした白身の魚です。「鈍子汁入」というのはこの時期、どんこがどんこ汁に入れられることからついた名前です(笑)

「どんこ」は正式名称は「エゾイソアイナメ」または「チゴダラ」と呼ばれる魚ですが、
三陸では「どんこ」としか呼びません。
西日本でいう「どんこ」は、淡水の魚で、ちがう魚です。

どんこ汁、近日、レシピと合わせて「女川さかな手帖」のブログでも紹介したいと思います。
ぜひ、ご覧ください。