女川七十二候とは

七十二候(しちじゅうにこう)とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、一年を二十四の季節にわけた二十四節気(にじゅうしせっき)を、さらに約五日ずつ、初候、次候、末候の三つに分けた期間のことです。たとえば、二十四節気のひとつ「立春」の初候は「東風解凍(こちこおりをとく)=東風が厚い氷を解かし始める」といった具合に、それは、漢文で気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっています。
三陸女川に生きる魚屋鮮冷は、1年を通じたこの七十二の季節を、その恵みである魚とともに生きる姿勢を以て【女川独自の七十二候】で表現することで、三陸の海にあらためて敬意を表しながら、女川の豊かな食と暮らしを見つめたいと思いました。
たった五日の短い間にも、さまざまに表情を変えて魅せる女川の、海の、魚の、町の、人の魅力を、魚屋鮮冷の目線で、お伝えできればと思っています。

季節 月日 二十四節気 女川七十二候
2/4頃 立春 鮑螺数茹(あわびつぶしばしばゆでらる)
2/9頃 真牡蠣栄(まがきさかう)
2/14頃 布海苔柔(ふのりやわらかし)
2/19頃 雨水 鹿尾菜繁(ひじきしげる)
2月24日頃 海鞘始獲(ほやはじめてとらる)
3/1頃 目光多脂(めひかりあぶらおおし)
3/5頃 啓蟄 白魚河口(しらうおかこうにあり)
3/11頃 醤蝦春告(いさだはるをつぐ)
3/16頃 目張岩礁(めばるがんしょうにあり)
3/21頃 春分 黒曹以浅(くろそいあさきにひそむ)
3/26頃 銀鮭始揚(ぎんざけはじめてあがる)
3/31頃 和布蕪刈(めかぶからる)
4/5頃 清明 底引網探(そこびきあみさぐる)
4/11頃 桜鱒河上(さくらますかわをのぼる)
4/16頃 蝦蛄子持(しゃここをもつ)
4/20頃 穀雨 浅蜊愈狩(あさりいよいよからる)
4/25頃 細魚岸群(さよりきしにむれる)
4/30頃
5/5頃 立夏 小女子跳(こうなごはねる)
5/10頃 鰹乗黒潮(かつおくろしおにのる)
5/15頃 帆立始揚(ほたてはじめてあがる)
5/21頃 小満 黒鮪姿現(くろまぐろすがたあらわす)
5/26頃
5/31頃 真鰯愈長(まいわしいよいよちょうず)
6/6頃 芒種 coming soon
6/11頃 鮟鱇身甘(あんこうみあまし)
6/16頃 目近鮪揚(めじまぐろあがる)
6/21頃 夏至 真鯵脂乗(まあじあぶらのる)
6/26頃 coming soon
7/1頃 真烏賊揚(まいかあがる)
7/7頃 小暑 海鞘身厚(ほやみあつし)
7/12頃 飛魚自南(とびうおみなみよりはねる)
7/17頃 真子鰈脂(まこがれいあぶらのる)
7/23頃 大暑 鱸至内湾(すずきないわんにいたる)
7/28頃 太刀魚来(たちうおきたる)
8/2頃 鮎並愈甘(あいなめいよいよあまし)
8/7頃 立秋 coming soon
8/12頃 太刀魚来(たちうおきたる)
8/17頃 鯣烏賊集(するめいかあつまる)
8/23頃 処暑 鰍満定置(いなだていちにみつる)
8/28頃 coming soon
9/2頃 coming soon
9/8頃 白露 coming soon
9/13頃 coming soon
9/18頃 coming soon
9/23頃 秋分 coming soon
9/28頃 coming soon
10/3頃 coming soon
10/8頃 寒露 coming soon
10/13頃 真鯖愈肥(まさばいよいよふとる)
10/18頃 白鮭回郷(しろさけかえる)
10/23頃 霜降 大和魳游(やまとかますあそぶ)
10/28頃 真蛸深棲(まさばふかくすむ)
11/2頃 真鯛則赤(まだいすなわちあからむ)
11/7頃 立冬 coming soon
11/12頃 鰆出世回(さわらしゅっせしかえる)
11/17頃 coming soon
11/22頃 小雪 鈍子入汁(どんこしるにいる)
11/27頃 鮟鱇肝肥(あんこうきもふとる)
12/2頃 平目身締(ひらめみしまる)
12/7頃 大雪 鰤脂身包(ぶりあぶらにみつつむ)
12/12頃 槍烏賊長(やりいかちょうず)
12/17頃 海鼠在岸(なまこきしにあり)
12/22頃 冬至 海鞘産卵(ほやさんらんす)
12/27頃 真鱈腹満(まだらはらみつる)
12/31頃 滑多鰈迎(なめたがれいはるをむかう)
1/5頃 小寒 吉次則華(きちじすなわちはなやぐ)
1/10頃 鰯干寒風(いわしさむかぜにほさる)
1/15頃 若布始穫(わかめはじめてとらる)
1/20頃 大寒 馬面剥肝(うまづらはぎきもあまし)
1/25頃 助宗鱈盛(すけそうだらさかりとなる)
1/30頃 毛蟹身重(けがにみおもし)